即興ストーリー創作

☆即興ストーリー 荒野のおおかみ

荒野のおおかみは走った、なぜ? 記憶を、取り戻すためだったのか? いや、荒野のおおかみは、走った、なぜ? それは、森へと急がないで、荒野へと走り出すため? 荒野のおおかみは毛づくろいをした。なかなか、本題へは入らなかった。 「一体、何をしている…

☆即興ストーリー 誰だって、他者

何を、うまく、生きようとしているんだろう。クリスマスは、狭い。ぼくは、ひとりぼっち。ひとりぼっちなのは、自分のことが、嫌いだからだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

☆即興ストーリー 学校でのいじめ

おれが生きている意味がわからない。 だから、死んじまった方がいいとわかっていても、なぜ、死なないかと言えば、こんな風にまで自分が追い込まれていることがおれのせいではなくって身の周りのこいつらのせいであるということに気づいているからである。 …

☆即興ストーリー いいえ、けっこうです。

夜の新宿は蒼い。もう新宿から出ていきたい。新宿は、ぼくのことを離さない。 新宿に先立って、ぼくは以前、二子玉川に行った。地名だなんてどうでもいい。ここで地名のことなんて、あなたたちには関係ない。とりあえず、少し、緑のある、長くて大きい川の、…

☆即興ストーリー 荒野の心

不気味な朝の目覚め。 「今宵は月の小石を持っておいで」 昨晩、あの人は言った。 だから、ぼくは探した。 しかし、見当たらなかった。月の小石とは何だろう? アポロ11号が持って帰った的な、本当に、ものすごくレアなものだろうか? しかし、そんな大規…

☆即興ストーリー 現代にはびこる合理的な価値観より合理的な『ありのままの状態』が、ぼくのような狂人によってオーガナイズされることによって生まれる『大衆が抱く危機感』。あるいはそれに対してぼくが抱くジレンマ

今までの苦労が台無しだったと言っても過言じゃない。 なぜなら、この世の中の狂気と共に、ぼくの中の狂気も、狂気なものだったからだ。狂ってたのだ。 だから・・・死んだほうがいいんじゃないか? と、日頃80回くらいは己に問いながら、それでも、生きてい…

☆即興ストーリー 愛って何?

「君に教えよう。愛というのはな、永遠不滅のものであり、素晴らしいものだ! そして、愛さえあれば、何もかもが完結するのだ。All need is love! 愛さえば何でもできる! おお! 愛は魅惑のエクスプロージョン!」 欧米人のような大げさな身振り手振りで、…

☆即興ストーリー 透明な花火

清らかな水が、ガラスのコップに、ポタリ、ポタリと一滴ずつ落ちる。 一滴落ちるたびに、ポタン、と音がする。 一滴落ちるたびに、コップに水が少しずつ溜まる。 一滴落ちるたびに、コップに溜まっている水がゆれる。 一滴落ちるたびに、世界中がしん、とす…

☆即興ストーリー ペットボトル

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ペットボトルがあったから捨てようと思ったんだ。 中身は空だった。だから、捨てようと思った。 だが、、、、、、、捨てられなかったんだ。 その瞬間に、世界が破滅したんだ。 落とし穴のある地面を踏みしめたときの…

☆即興ストーリー コピー・エラー

「君は、やっぱり模倣だったんだ・・・」 僕は合点することができた。・・・・・・・・・ だって、日本人の大勢がそうであるように、君も、僕も、模倣だろう? だけど、変わらなくちゃいけないんだよ。 なぜなら・・・・・・・笑えてきた。 「はっはっはっ」…