詩 『世界の裏切り』

 

 

 

 

 

 

ねえ、友だちは少ないの?


自分の、身の内をさらけ出せる友だちは、どこにいるの?


もし、自分が嫌いだったら、身の内を分かち合える人のことをも、嫌いになっちゃうよね?


ねえ、自分が、嫌い?

 


君は世界に、裏切られただろうか?


どんな風に、裏切られただろうか?

 


それを聞いて、ぼくが君のことを噛み締め切れるかどうかは、わからないのだけれど。


一度、ぼくは、聞いてみたいと、思っているんだ。

 


話して聞かせられるようなものなのかはわからないのだけれど。


やっぱり、聞いてみたいと思うんだ。

 


到底、受け止め切れるとは思えないけれども、


それでも、やっぱり、聞いてみたい。

 

 

どこにも、友だちはいないかのように感じられてしまっているのだけれども、

 

ぼくは、きっと、大丈夫だと、思っている。

 

 

君の話を聞きたいな。

 

ぼくは黙って聞くことができるから。