バイトを休んだ

「今日バイトを休みたいです。疲労が蓄積しておりまして、今のところ熱とか咳とかそういう症状は出ていないんですけれども、今日行ったら何だかもっとややこしいこととなってしまう予感が経験からしてわかるので、大事を取りたいです。よろしくお願いします」

とTELしたら受理してもらえた。

 

TELをしながら、自分の声が元気であることが自分でもわかった。

 

TELを切って、半端ではない後悔が押し寄せてきて、懺悔ツイートしようとTwitterを開いた。

書きながら、どことなく、ホッとする感じが体の奥から出てきた。

やっぱり、少なくとも身体としては、この判断が正しかったらしい。

心地良さが、少しずつ、勝っていく。

 

TELを取った社員さんの声からは、ぼくを非難する何かは感じられなかったのだけれども……………。

 

誰だって気軽に、アルバイトだけではなく、全ての人が、自分の都合で、シフトを休める世の中となっていけば良い。

 

 

一日中、布団から、出られなかった。

昼は、レタスをちぎってツナを入れ、サラダうどんにして食べた。夜は、レタスとネギとワカメと卵でスープを作って、うどんを入れて食べた。

 

あとは、ずっと、ヒーリングミュージックを聴いていた。外へ出かけてみようかとも考えたが、できないことは、わかっていた。明るい音楽を、聴くことができなかった。

 

午後6時、届いていた水野敬也さんの『運命の恋をかなえるスタンダール』を開いて、最初から、最後まで、3時間で読み終えた。

 

少し、小説を書いてみたが、30分も保たなかった。

 

 

午後10時。

布団で、眠り直していた。