上野千鶴子さんの東大入学式祝辞を読んで思ったこと。
男女に関わらず、
言われたことをこなそうとする真面目さがあるがゆえに、
言われたことができない自分の弱さを、尊重するのではなく、否定して、叩きのめそうとする性質があるがゆえに、
自分に優しくすることができず、
それゆえに、
優しい人間だと周りに評価されるほどには他者に優しくすることができず、
周りからは『優しくできない、分かっていない人間』だとレッテルを貼られ、
『分かっている』とされている人たちから際限なく責められ、
コミュニケーション能力が低いとされて、
そう言われたことに反省して、
コミュニケーション能力を高めようと努力しようとして、
しかし、叩いてきた『分かっている』人たちから何かを学ぼうにも、そもそもその人たちは充分満たされていないがゆえに『優しくできない』人を警戒して叩いてきたのであって、
だから、『優しくできない』人は、優しくしようにも、その術を、叱りつけてくる人たちからは、学ぼうにも、学ぶことができず、
でも、どうにか適応しようとして、
でも、暗中模索で、
それゆえに、心を病んでしまった人の哀しみにも、
世の中が、目を向けられるくらいには、
さまざまな傷ついてきた『分かっている』人たちが癒されて、
満たされていく未来が叶ったら、
世界は、
もっともっと、
優しくなっていけるだろうなあと思います。
上野千鶴子さん、ありがとうございます。